医療機器を廃棄処分する際の注意点とは?

医療機器を廃棄処分する際の注意点とは?

人間が生活していたり企業が生産活動をすると廃棄物の発生は避けられず、これらの廃棄物は正しい手順で対処しなければ危険性が高くなってしまいます。
その代表例が公害であり、公害で環境が破壊されると簡単には元に戻らないだけでなく、人間の体にも多大な影響を与えてしまうでしょう。
問題になるのは廃棄物の中には廃棄処分が難しい物品があるからであり、このようなものはその物品が持っている特性を考慮して対応しなければいけません。
医療機器は古くなったり使えなくなると当然に廃棄されますが、この物品は特別な処置をしてから処分しなければ大きな問題になる可能性が高くなっています。
特定の病気に感染している患者に対して使用した場合は、医療機器に病原菌が付着している可能性が高いことから、他の廃棄物と混合しないように単独で対応することが求められます。
また、医療機器には有害な成分を持つ金属なども多く使われているので、このような部品も事前に取り除くことが必要であり、何もせずにそのまま捨ててしまうと以後に大問題になってしまいます。
このような理由から医療機器の廃棄処分は公的機関から認定を受けた専門業者しか行えなくなっていて、その認可を受けていない業者が取り扱うと罰則対象になります。
医療機関も当然にこの処分対象になってしまうので、安易に廃棄する業者を選定しないようにしてください。

医療機器には様々なものがあり注射針もその一つ

美容クリニックにおける医療機器というと、医療レーザー脱毛や医療ハイフやダーマペンや脂肪吸引機や高周波治療器やエレクトロポレーションなどをイメージするかもしれませんが、注射針も医療機器の一つです。
注射針は、ヒアルロン酸注入やボトックス注射や局所麻酔やプラセンタ注射などに用いられます。
治療に用いるマシンや用具は全て医療機器となります。
剛毛から産毛まで一網打尽でムダ毛を撃退しツルツルな肌へと導く医療レーザー脱毛、肌の奥深くの組織である筋膜を刺激して活性化させてその上に存在する脂肪と皮膚を持ち上げてリフトアップさせるハイフ、老人性色素斑や老人性イボや炎症後色素沈着やソバカスや肝斑などのシミを消すレーザートーニング、わざと皮膚の表面を傷つけて自然治癒力や再生能力を呼び覚まし肌質を変えていくダーマペンなど、美容クリニックの治療メニューは多岐にわたります。
医療機器が無ければこれらの治療を行うことは出来ません。

著者:倉持一

筆者プロフィール

沖縄県那覇市生まれ。
内科医として地元で長年診療所を運営。
医療機器に関するコラムを執筆しています。